看護師資格をお持ちの90代女性(A様)からケアマネが以下の言葉を聴き取りました。

「元気なら、また看護師がしたい。みんなに親切にしたい。だから元気になりたい。」

 

6年以上前、入所された時は要介護5、現在は要介護4と判定されています。

 

毎日、チラシでゴミ箱を折ったり、タオルをたたんで下さったり、いつも他者のためのお仕事を行って下さいます。

 

人に親切にしたいという思いを持ち続け、ご自身で努力され、少しずつお元気になってくださっているお姿に、職員一同、いつも元気を頂いております。

 

そして、入所から数年経過した現在でも、このような思いを持ち続けられる、関わりをして下さった職員さんに感謝。

 

亀寿苑の生活リハビリでは「できることを奪わない」ということを大切にしています。

時間に追われ、「手伝ったほうが早いし、入所者様も楽なはず!!」と思ってしまいがちですが、そのような目先の時短や思いにとらわれず、日々入所者様と向き合ってくれています。

 

A様と同じように「親切にしたい」という思いから介護職員というお仕事を選ばれた方がほとんどです。

長年頑張られたお身体ですので、辛そうに動かれている方も多くいらっしゃいり、「もっと入所者様のお手伝いがしたい」という気持ちも強く持っています。

しかし、そうしてしまうことで入所者様のできることを奪い、動く機会が無くなり、運動機能が低下する。体がどんどん固くなってくる、全介助にて着替えのお手伝いをするだけで痛い思いをさせてしまう。

運動機能だけでなく、認知機能についても考える機会を奪い、意欲がどんどん低下していき、物事がわからなくなってくることで、ご本人の世界はとても生活し辛いものとなってしまうでしょう。

このような思いを入所者様にさせてしまわないように、A様のような方が半年後、一年後も看護師復帰の目標を持って頂けるよう、職員さんは今日も入所者様に寄り添ってくださいます。

本当にありがとうございます。